どんな時も誰に対しても、
常に誠実に、真正面から。
入社1年目から6年間は富山支店にいました。営業担当は支店長と先輩1人と自分の3人。小さな支店だったこともあり、正直なところ、いろいろ大変でしたね。もちろん最初は上司や先輩が同行してくれるのですが、やはり一人で担う部分が多いので、お客様の問い合わせにうまく回答できないことや、後になって「さっきの説明は違っていました」みたいなこともありました。でも今になってみると、この時の経験が確実に自分を強くしてくれたように思います。
自分なりに成長を感じたのは2年目の頃。大口のお客様が「契約先を見直したい」とおっしゃって他の代理店と比較検討することになったんです。最初はかなり焦りました。それでも上司や保険会社の方の協力や助言をもとに何とか無事に契約更新できたことで、「これを経験したんだから、もう大丈夫」みたいな感じで、一つ壁を超えられたような感覚を覚えました。
同じく富山支店の頃、大きな工場が火事になって億単位の保険金請求が発生した時のことも非常に強く記憶に残っています。お客様も保険会社もそれぞれに主張があって調整が難航。数年がかりの交渉になったものの、最終的にはお客様から感謝の言葉もいただけまして。大きなプレッシャーを感じつつも、自分なりに思い描いていたこの仕事の意義みたいなものを肌で感じることができました。
新人時代はみんな何らかの壁を感じると思いますが、当たって砕けろじゃないですけど、誠実に真正面から対峙すれば何とかなるものです。キレイゴトではなく、本当にそうなんです。一人で背負いきれなければ周囲の力を借りながら、自分なりにまっすぐぶつかれば結果につながる。富山時代を通じて、そういう感覚を掴めたことは貴重な財産だと思っています。
現在は代理店ではなくブローカーという立場になりましたが、基本的なスタンスは変わりません。ブローカーはお客様の立場により近い、いわばコンサルタント的な存在。これまで以上に詳しい知識も求められますが、お客様に対して「誠実であること」は共通です。
今の職場は周囲に様々な分野のエキスパートが揃っていて、一つの質問に対して二つも三つもアドバイスをもらえるので、環境としては完璧。そういう利点を活用しながら、お客様と真正面から向き合い続けることが、今も、これからも自分の役割だと考えています。
おそらくここで数年過ごした後は、ふたたび地方支店へ行くことになるかと思います。それでも、やるべきことは同じ。共立はその人なりのやり方を許容してくれて、専門知識を蓄えて勝負する選択肢などもあるとは思いますが、私としては精力的に真正面からお客様と接していくスタイルでこれからもやっていきたいですね。